こんにちは。集団指導講師の鈴木です。

 人生で初めて、朝の連続テレビ小説を毎回拝見しております。

 今日の「あんぱん」では、阿部サダヲさん演じるヤムおじさん(屋村草吉)が、受験で不合格となった柳井嵩(北村匠海さん)に、

「どうせ1回こっきりの人生だ。自分のために生きろ」

と励ましておりました。

 ドラマ内で嵩は、「母親のために」受験を頑張ります。「自分のためではない」という点に注目すべきポイントがあるように思います。ですから、ヤムおじさんは「自分のために生きろ」と言ったのでしょう。

 今年、明倫館では、静岡高校を受験した12名が全員合格を果たしました。そのうち9名が集団指導生でした。「全員が優秀だったのではないか」と言われることがありますが、中学1年生から中学3年生まで担任として見させて頂いた限りで言うと、そんなことはありませんでした。実際、9名のうち3名は学力検査の結果次第では厳しいだろうと思っていたのです。では、なぜ合格できたのかと問われれば、それは彼ら彼女ら全員が心底「合格したい」と思い、その思いを行動に移していたからだと思います。だれに言われるでもなく、自主的に市販教材を購入して塾以外の勉強も自習室でこなしたり、わからないところは塾で専門の先生に必ず質問をしたりといった行動にすべてがあらわれていました。ですから、この合格は偶然ではありません。彼ら彼女らが自らの努力によって最終的には勝ち取ったのです。もちろん、それまでの過程では塾でも葉っぱをかけたり喝を入れたりということはあったのですが、最終的には自分がどうしたいかなのだという一点に尽きると思います。その点がないと、合格しても不合格だったとしても、「一体何のための受験だったの?」ということになりかねません。新たに受験を迎える中学生・高校生には、改めて、「自分は本当はどうしたいのか」、「どういった進路を歩みたいのか」、じっくりと考えてほしいなと感じます。また、受験がまだ間近に迫っていないという学年の子であっても、早すぎるということはありませんから、一度たっぷりと時間をとって考えてほしいなと思います。

 その点にしっかりと向き合えれば、今後、どんな困難があったとしても、方向を見誤らず、正しい努力を積み重ねることができるでしょう。

 明倫館では、集団指導も個別指導も、随時無料体験を実施中です。ぜひ一度、明倫館ならではのよさを味わってみてください。