こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
今更ですが、今年1月から3月まで放送されていた「正直不動産2」をみています。評判通りの面白さで、毎回笑い、泣かせてもらっています。
その第4話「信用って何だ?」にひと組のカップルが登場するのですが、以下、その女性のセリフを引用させて頂きます。これからご視聴予定の方はネタバレになってしまいますので、ご注意ください。
「ふだんは調子いいくせに肝心なことになるとすぐ逃げる。悪いことは何でも人のせい、世の中のせいにして・・・」
男性を責めているセリフなのですが、どんな方でもそういう時期(何でも周りのせいにしてしまう時期)があるのではないかと思います。
一方、次に引用するのは、賃貸契約を結びたいのにクレジットカード会社の審査が通らないことを嘆く男性のセリフです。
「こんな不公平な世の中なんだ。ちょっとくらい不正したって罰当たらねえよ。こんなクソな審査のせいで俺らは破局寸前なんだし、むしろ被害者なんだからさ。」
そううそぶく男性は、自分でも良くないことを言っているのがわかるのでしょう。どこか落ち着きがありません。それに対して嘘のつけない主人公は正直にこう言うのです。
「クソなのはあんたです! 藤森さん(男性)、あなたが審査に落ちたのはブラックな世の中のせいじゃない。あなたがブラックだからです。山本さん(女性)とうまくいかないのもそうやって誰かのせいにばかりしてるあなた自身に問題があるんじゃないですか? 信用を得るべきなのはクレジット会社からじゃなくてまず彼女からでしょ? 違法なんかしたら、あんたたち本当に終わっちゃうぞ!」
あまりにも的確なことを言われすぎて、当然男性は憤慨してしまいます(笑)。その後、彼女の妊娠が発覚し、ドラマはいよいよ佳境に。その過程はぜひご覧になって頂きたいのですが、最後に男性は次のセリフを女性に伝えるのです。
「俺もう逃げねえよ。世の中のせいにも親のせいにもしねえ。俺がお前と子どもを守る。」
このドラマでは成人の話として扱われていますが、「自分は悪くない。悪いのは世の中だ」と考えてしまうことは、どの世代であってもぶつかる問題であると思います。小学生・中学生・高校生であってもまだ先の話、というわけではありません。他人や世の中を変えるのは難しく、結局のところ、自分が変わった方が早いことが多いと感じます。要は、覚悟の問題なのだと思います。人間は変われる。いくらでも。面白いことに、第4話全体を通じて、そのことをあらゆる人物が示しているように思えます。
最後は、人間性が問われますね。
散歩の風景。朝、日光を浴びると一日活き活きできる感じがします。