明倫館塾長ブログをご覧いただき

誠にありがとうございます。

明倫館塾長の永倉です。

「家で全然勉強しなくて…」
「言えば言うほど、やらなくなるんです」
これは、保護者の方から寄せられたご相談のひとつです。

実際、どれだけ真剣に声をかけても、

どれだけ子どもの将来を思って注意しても、

なぜか逆効果になってしまう…。
この現象には、

きちんとした心理学上の理由があります。

それは、心理的リアクタンス(psychological reactance)と

呼ばれる心理現象です。

心理的リアクタンスとは、

自分の自由を制限されたと感じたとき、

人はその自由を取り戻そうとして、

あえて逆の行動を取りたくなる心理
のことを指します。

1960年代に、

アメリカの心理学者

ジャック・ブレームによって理論化され、

現在では教育・子育て・医療・広告・マーケティングなど、

幅広い分野で活用されています。

身近な例を挙げると、

・「今すぐ勉強しなさい!」と言われた瞬間、やる気が消える
・「ゲーム禁止!」と言われると、余計にゲームが気になる
・「この方法でやりなさい」と言われると、わざと違うやり方をしたくなる

これらはすべて、「反抗的だから」起きているわけではありません。
人間が本来持っている、

「自分で選びたい」「自分で決めたい」という

自然な欲求が働いているだけなのです。

特に、小学生高学年〜中学生の思春期にかけては、

自我が強くなり、この心理的リアクタンスがより強く表れます。

つまり…、

勉強しない原因は、能力ではなく

「関わり方」にあることが多いということです。

塾で長年生徒を見てきて、感じることがあります。
それは、学力が伸びにくい子ほど、

「勉強を自分のものとして捉えられていない」という点です。

・やらされている
・怒られるからやっている
・親のために仕方なくやっている
・塾だから座っているだけ

この状態では、たくさん勉強しても、

理解が浅く、定着もしません。
なぜなら、心のどこかで常に

「やりたくない」

「本当は違うことをしたい」

という抵抗感が残っているからです。

一方で、学力が着実に伸びていく子たちは、こう言います。

「今日はここまでやってから帰りたい」
「この単元、もう一回復習したい」
「次のテスト、ここを重点的にやりたい」
「自分で計画を立ててみたい」

つまり、勉強を「自分ごと」として捉えているのです。
ここが、学力の伸びを大きく分けるポイントになります。

では、どうすれば子どものやる気を引き出すことができるのでしょうか。
答えは意外とシンプルで、選択肢を与えることです。

例えば、

「今日はこのプリントをやりなさい」
ではなく、
「今日はプリントと問題集、どちらからやる?」

「今すぐ英語をやりなさい」
ではなく、
「英語と数学、どっちからやるとやりやすい?」

このように問いかけを変えるだけで、

子どもの中に
「やらされている」→「自分で決めている」
という感覚が生まれます。

この「自分で決めている感覚」こそが、

心理的リアクタンスを抑え、

主体性を育てる最大の鍵です。

明倫館でも、「指示」よりも「対話」が重要だと考えています。
生徒が「納得して動く」状態をつくることを、

大切にしたいと考えています。

私たちが育てていきたいのは、
「言われたことをこなす子」ではありません。

・自分で考える力
・自分で選択する力
・自分で行動を継続できる力

こうした力を身につけた子は、

テストだけでなく、

高校受験でも、

その先の人生でも確実に伸びていきます。

心理的リアクタンスは、敵ではありません。
むしろ、「自立心が育っている証拠」です。

だからこそ、

抑え込もうとするのではなく、

上手に活かしていく。
その関わり方ができたとき、

子どもは驚くほど変わると思っています。

教育とは、「管理」ではなく「伴走」だと私は思っています。

無理に引っ張るのではなく、
先回りして決めつけるのでもなく、
一緒に考え、一緒に選び、一緒に進んでいく。

その積み重ねが、

「やらされる勉強」から

「自分の人生のための学び」へと変わっていきます。

明倫館では、
知識だけでなく、学ぶ姿勢そのものを育てる塾でありたいと考えています。

勉強を通して、自分の人生を自分で切り拓いていける人間を育てる。
それが、私たちの想いの一つです。

最後までお読みいただき

誠にありがとうございました。

明倫館では

無料体験授業を随時受付しています。

明倫館

塾長 永倉秀樹