こんにちは。集団指導室長の鈴木です。

 とあるラジオに秋元康さんが出演されており、ご自身が芸能界で活躍されているのは"運"がよかったからだ、というようなことをおっしゃっていました。

 それを聴きながら思い出したのが、東郷平八郎のエピソードです。何で読んだのか出典が曖昧なのですが、東郷平八郎が司令長官に選ばれたとき、明治天皇から「なぜ東郷なのか?」と問われた山本権兵衛は、「東郷は運のいい男ですから」と答えたそうなのです。その後、日露戦争の日本海海戦があるわけですから、本当にそうだなぁと思わず感じてしまう話です。

 しかし、"運"とは非常に抽象的な言葉です。そこで、二人に共通しているのは、並々ならぬ努力をされている点ではないかと思い至りました。

 秋元さんはヒットを出し続けているように感じられますが、それはバットを振り続けているからだ、というようなことをおっしゃっています。また、東郷平八郎に関しても、日本海海戦前の猛特訓が大砲の命中率を上げたという話があります。

 軍人や戦争を賞賛したいわけではありません。ここで申し上げたいのは、"運"とは日頃の心がけなのではないかということです。はたからみれば努力しているように感じられるけれども、当の本人はあたりまえのようにやっているだけ、というような人に"運"は舞い降りるのではないでしょうか。

 謙虚に、けなげに事にあたる。その大切さを学んだように感じました。

 貴船神社にある桂の木(御神木)です。近くの掲示には以下のように記されております。

桂(御神木)

貴船は古くは「気生嶺」「気生根」とも書かれていた。

大地のエネルギー「気」が生ずる山、「気」の生ずる根源という意味。

神道では、体内の気が衰えることを「気枯(けが)れ」といい、古来当社に参拝する者皆、御神気に触れ、気力の充実することから運気発祥(開運)の信仰が篤い。

この桂は、樹齢四百年。樹高三十メートル。根元からいくつもの枝が天に向かって伸び、上の方で八方に広がる。

これは御神気が龍の如く大地から勢いよく立ち昇っている姿に似て、当社の御神徳を象徴し、まさに御神木と仰がれる由縁である。

 合掌🙏