こんにちは。本部教室講師の鈴木と申します。
明倫館で講師を勤めてから15年が経ち、16年目を迎えました。
私が明倫館に勤めたばかりの頃は、小学校・中学校・高校で教わる教科内容をほとんど覚えていないような状況でした。今でこそ何とか国語・英語・社会を教えていますが、当時の知識はほぼゼロ。やる気はありましたが、ノウハウは全くありませんでした。
そこで、数年間の間、自宅で毎日勉強、週末は図書館に出向いてさらに予習をするというような日常が始まりました。とにかくやるしかない! という一心でした。
そんな経験から私が思ったことは、何事も“日常”化してしまえば、ある程度は能力が身につく、ということです。
私が学生の頃は、だれでも他人が優秀に見え、「遺伝子が違うんだ!」とか「脳みその出来がちがうんだ!」と本気で思っていました。今思うと、そうやって自分に都合のいいように言い訳をつくり、できない自分を正当化していたのかもしれません。当時は先入観のかたまりで、あらゆることを決めつけては行動しない理由にしていたように感じます。
ですから、今の子たちには、四の五の言わずに何でも実行してみてほしいと切に願います。このことは、自分ができていなかったことを棚にあげてでも伝えていきたいと思っています。
多くの人にとって、勉強というのは“非日常”であり、“嫌なもの”、“やりたくないもの”というようにカテゴライズしてしまいがちです。しかし、私は“日常”、“やることがあたりまえ”のようなものに意図的にしていってほしいと思っています。英単語ひとつにしても、重い腰を動かさないでいつまでたってもやろうとしない子が多い。1個でも2個でもいいから、毎日覚えればいいんです。英語が話せるようになりたければ、留学をしなくても、日本で英語が話せる人と友達になり、毎日会話をすればよいと思います。極端な話ではなく、本気でしたいことならば、普通そこまでするでしょう、という話なのです。
口では何とでも言えますので、思っていることをつらつらと述べてしまいましたが、子どもたちに以上のようなことを伝えるだけでなく、自らも実行して、その成果を発信していきたいと思います。子ども大人関係なく、みんなで切磋琢磨したいですね。