こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
2年前の今頃は、NHKドラマ「17才の帝国」を観ていました。
一番鮮明に覚えているのは、坂東祐大さんの音楽(Teen Regime - Main Title Theme)が流れるオープニングです。
その独特な世界観から、すっかり虜にされてしまった作品なのですが、ロケ地が長崎県だと知り、「いつか行ってみたい」と思うようになりました。
その思いが根本にあったからでしょうか。GW中に長崎県を観光している際、突然「あれ? そういえば…」と思い出し、急遽予定を変更してその場所に向かいました。
針尾送信所です。大正時代の1922年に建てられ、すでに100年以上も経っています。「17才の帝国」放送の年にはちょうど100年の節目を迎えていたのですね。
近くで見るとこんな感じです。でかすぎて入りきらない(笑)。
迫力があります。高さは136mのようです。
内部はこうなっています。昔は、ハシゴで一番上まで行ったようです(´ω`)コワスギ。
ドラマのセットの元になった電信室の機械室です。星野源さんも現地を訪れたようです。
ドラマのオープニングに映る針尾送信所は、海上から撮影しているようなシーンがありました。そのため、海上からの撮影を試みたいと思い、有料でボートの貸し出しがないか探したのですが見当たらず、現地の人に声をかけようにも「作業をされていると失礼だよな…」と思って声をかけられずにいると、釣りをしている中年男性の横にいたおばあさんが「釣れたかね?」と声をかけてくださいました。自分は釣りをしにきたわけではないのです、と返事をするうちに仲良くさせていただき、撮影の件を相談すると、なんと、知り合いの男性に頼んでやるとおっしゃってくださいました。
海上からの眺めです。
ボートに乗せていただいたお礼をしたかったのですが、タダでいいということで、その場ではついご厚意に甘えてしまいました。おばあさんの話では、どうやらお孫さんが近日中に遊びに来るとのことだったので、後ほどデザートを購入して改めてうかがい、感謝の意をお伝えしました。「(ボートを運転してくださった男性と)半分ずつにすんね」と笑っておられました。
そのおばあさんがくださったものです。1時間近くお話をさせていただきました。とにかく明るくて元気な方です。「余った布でこういった草鞋をつくっていると、ボケ防止にいい」とおっしゃっていました。実は、ドラマの撮影時、おばあさんのご自宅には星野源さんや出演された女優さんらが休憩場所として訪れる予定だったのだそうですが、地震があって急遽キャンセルになってしまったそうです。「トイレを必死に磨きあげておいたのになあ」と笑っておられました。おばあさんは関心がなかったようなのですが、親類が残念がっていたそうです。その他、自宅の防空壕跡などを見せてくださるなど、おばあさんのご厚意を通じて地元の方の心のあたたかさをしかと感じられた訪問となりました。釣りをしていた中年男性からは、「このあと鹿児島へ行くって? だったら、知覧に行きな。あそこは…泣ける」と、知覧特攻平和会館の存在を教えていただきました。「必ず訪れます」とお伝えし、一路鹿児島に向かうのでした。
佐世保の街並みです。「17才の帝国」の世界観は、針尾送信所をこの佐世保の街並みと合成することで生まれたようです。
今回の話は特に長くなってしまいました。もしも最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、いつもお読みいただきましてありがとうございます。