こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
今日は私の推し漫画について書いておきます。以前(6月2日)に投稿した『ブルーピリオド』をはじめ、石川県能登出身の女の子を主人公とした『スキップとローファー』や『ぼっち・ざ・ろっく!』を主に読んでいます。単行本を買うにまで至るのは相当気に入っている証拠なのですが、この度さらに推しの漫画が増えました!
その名も『お前、タヌキにならねーか?』です。
まだ2巻の途中までしか読んでおりません! が、とにかく笑えて泣けます。大体1話か2話完結で話が細分化されているので読みやすく、自分もタヌキになりたいと思えます!(ぇ
長く生きているほど、響くものがあるかもしれません。人情話なので、子どもたちにもオススメできそうですが、どちらかというと大人にこそ推したいと思います。
最近世の中で流行っている作品は、どこかに人としての優しさや思いやりが描かれているものが多いように感じます。世知辛い世の中ですが、この漫画は読む人にしっかりと寄り添ってくれます。
例えば、バザーの話。陶芸教室でつくられた小皿(絵入り)が販売されており、若者たちが「何これダッサ。ねこ?くま?お前買えよ〜」「やだよ!」と言って笑い合っています。しかし、実はその作品をつくった子どもが販売員として近くにおり、その話を聞いているのです。日常何気なく会話していることが、いかに人を傷つけるかということに焦点が当てられているのですね。この回の主人公は、若者たちがそう言い合う前に小皿をみて、「あ…かわいい…」と内心感じており、若者たちが言い合って笑う中、「…っ」とひるんでしまうのですが、「私は…自分の価値観を大事にするんだ」と、勇気を出して、かわいいから買いたいと販売員に伝えると、小皿の作者であるその女の子が泣いてお礼を告げるのです。いいな、と思えるのは、女の子が小皿をつくっていたのだということを聞いた若者たちが「ヤバ…」「いこー」とそそくさコマの隅で退散する様子も描かれているところです。つまり、罪悪感をちゃんと感じていることを描いているので、悪者をつくっていないのです。その配慮に、この漫画の奥深さ、作者の人となりが感じられ、これからも読んでいこうと思えたのですね。
最近、中学生の女の子と話したのですが、「勉強ばかりやり過ぎるのもよくないよね」とこちらが言うと、大いに同意してくれました。まさか塾にいる人間がそんなことを言うとは思ってもみなかったかもしれません(笑)。しかし、事実ですよね。自分のことをかえりみても、勉強を一日中できた試しがありません。やれたとしても後日その反動がきて、勉強以外のことに熱中しちゃいましたからね。ちょっとした息抜きに、この漫画は癒しになりうるかもしれません。タヌキがかわいいので(ぇ。
また、ある中学生の男の子は親御様に叱られてしまったのですが、「いやいや、今言ったことはあなたもできていませんよね」と内心思ったそうです。しかし、抵抗してもまた叱られるだけだと思い、自分の思いを押し殺し、黙って従ってしまったようです。
話を聞いていると、子どもたちはほとんどのことを見抜いているようです。大人よりも随分と繊細で、言葉を一つひとつ丁寧に感じとっています。だからこそ傷つきやすく、日々の葛藤も生じるようです。私たち大人はそうした感覚の芽を潰すことなく、それぞれの良さをしっかりと伸ばしていきたいものです。そして、大人こそ傷つきやすく、日々の葛藤も満載でしょうから、是非この漫画で肩の力を抜いてください。タヌキがかわいいので(笑)。
生徒にオススメされて購入したサボテンです。今から5年ほど前のことですが、なんと育て方を誤ってしまい、枯らしてしまったのです。せっかく生徒が紹介してくれたのに、配慮が足りなかったと、大いに反省しました。しかし、こういった経験から、植物につらい思いをさせてはならないと考えられるようになりました。そういった戒めを増やしながら、日々生活を続けているように思います。これからもそういった戒めを忘れることなく、人としての生き方を学び続けたいと思います。