明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
明倫館塾長の永倉です。
「読書は大事」とよく言われますが、その理由は何でしょうか?読書は、中学生の思考力、語彙力、文章力を伸ばす、効果的な学習方法のひとつです。そして、読み方を少し工夫するだけで、その効果は何倍にも膨らみます。今回は、中学生にこそ身につけてほしい読書習慣と、保護者ができるサポート方法について書きたいと思います。

■読書が「思考力」を育てる理由
本を読むと、登場人物の感情、背景、因果関係を自分の頭で整理しながら読み進めます。これは、学校の教科書にはない思考の負荷です。
・どうしてこの人物はこう動いたのか
・この出来事と次の展開はどうつながるのか
・結論へ至るまでの理由は何か
こうした問いを自然に考える習慣がつき、
論理的思考力が磨かれます。
部活でも勉強でも「考えて行動できる子」が強いのは、
この力があるからです。
■語彙力が伸びると「理解力」が変わる
語彙力はテストの得点にも直結します。
説明文や古文が読めない理由の多くは、
内容よりも語彙量の不足です。
読書は、教科書には出てこない言葉と自然に出会える絶好の場です。
知らない言葉を文脈の中で繰り返し目にすることで、
意味が定着しやすくなります。
語彙力が伸びると…
・文章が速く読める
・問題文が正しく理解できる
・作文や記述が上達する
と、学力全体を押し上げてくれます。
■中学生におすすめの伸びる読書習慣
① 「1日10分だけ」ルール
長時間読まなくてOK。ポイントは「毎日継続」です。
10分程度なら部活生でも続けやすく、読む体力も落ちません。
② 読み終えたらひと言メモ
・心に残った文章
・知らなかった言葉
・疑問に思ったこと
などを数行で良いのでメモをする。
これだけで、読書が思考の練習に変わります。
③ ジャンルを混ぜる
小説だけでなく、
エッセイ・ノンフィクション・科学読み物など、
幅を広げるほど思考の材料も増えます。
■保護者ができるサポートのポイント
「読んだ?」と管理する必要はありません。
むしろ、プレッシャーを与えると読書が義務になり、
逆効果となります。
かわりに、次のような促す声かけが効果的です。
・「最近どんな本が面白かった?」
・「その本のどこが印象に残った?」
・「面白い言葉あった?」
内容に興味を持つ姿勢”を見せるだけで、
子どもは自然と自分の読書を語りたくなり、
それが思考を整理する練習にもなります。
また、家のリビングに1〜2冊、
子どもが手に取りやすい本を置いておくのも良い習慣づくりです。
■読書は「未来の自分」を育てる時間
読書はただの趣味でも、
学校の課題でもありません。
中学生にとっては、
未来の思考力と言語能力を育てる投資です。
毎日の10分が、必ず大きな力になります。
その積み重ねが、
文章を読み解く力、考え抜く力、表現する力へとつながり、
やがて子ども自身の自信となって返ってくるのです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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