明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
明倫館塾長の永倉です。
「どの教科が苦手?」と聞くと、
多くの生徒は、わりとはっきりと答えます。
ですがその後に続く言葉は、
「どう勉強すればいいかわからない…」
という迷いです。
苦手教科には、苦手になる理由があります。
そしてそのほとんどが、
難しい内容ではなく、
もっと前の基礎の穴に原因があるのです。
つまり、苦手克服の最短ルートは、
焦らず基礎に立ち返ることです。
ここを避けて進んでも、
どこかで必ずつまずきます。

■ステップ①:どこで止まったのか正確に知る
苦手を克服するには、
まず、どこから理解が抜けているかを明確にします。
数学なら…
・計算の順序
・分数の扱い
・正負の計算のクセ
英語なら…
・単語の定着不足
・文法の基礎ルール
・三単現や時制の混乱
これらの基礎の基礎が抜けているまま進むと、
内容が難しく感じてしまいます。
塾ではまず、このつまずきの特定から始めます。
家庭でもテスト直しや問題集を見れば
ヒントは必ずあります。
■ステップ②:戻り学習は「一段階前」からが最適
「苦手だから小学校レベルからやらなきゃ…?」
そんな不安を抱く生徒もいますが、
ほとんどの場合そこまで戻る必要はありません。
おすすめは、
理解が曖昧だと感じる単元の一つ前からやり直すことです。
・一次方程式につまずいた → 正負の計算・文字式
・比例/反比例が曖昧 → 割合・単位量あたり
・現在完了が苦手 → 過去形と現在形の活用
一つ前は、生徒にとって負担がちょうど良く、
成功体験が生まれやすいレベルなのです。
この「できた!」が、次の理解につながります。
■ステップ③:少量×高頻度で基礎を固める
基礎固めで大切なのは、時間よりも頻度です。
・毎日10分の計算練習
・英単語を5個だけ覚える
・例文1つを完コピする
・ワークの例題だけを毎日見る
ポイントは、「短く・毎日・確実に」です。
1回の長さより、
続けた回数が理解を深くします。
■保護者ができるサポートは「寄り添い」と「見守り」
苦手教科に向き合う生徒は、
不安がつきものです。
その不安を和らげるには、
保護者の声かけが大きな力になります。
「今日の10分、よく頑張ったね」
「昨日より進んでるよ」
「苦手に向き合ってるの、すごく大事だよ」
成果より取り組みをほめることで、
子どもは「やっていいんだ」「頑張れてるんだ」と感じられます。
また、家での勉強スペースを静かに保つ、
テレビやスマホの誘惑を減らすなど、
環境調整も重要な支援です。
■最後に苦手克服は「基礎の積み重ね」がすべて
苦手教科に特効薬はありません。
でも、正しく基礎を固めていけば、
必ず前に進めます。
基礎の穴を見つけて、
一段階戻って、
少量を毎日積み重ねる。
この3つを丁寧に続けることで、
苦手だった教科が普通に、
そしてやがて得意へと変わっていくのです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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