こんにちは。鈴木です。

 今月、大学入試の公募推薦型選抜で合格者が出ました。いわゆる「年内入試」ですね。そして、高校2年生には「いよいよ大学入試の対策が本格化するな」という話をしています。静岡の子たちはまだ出だしが遅いように見受けられ、本人よりも周りが「まだ受験対策をしなくてよいのか!?」と焦っているように思います。昨日もひとりの高校2年生に「君の受験はいつ始まるんだろうね?」と葉っぱをかけました。その子にも伝えたのですが、「塾に通っているから何とかなる」というのは中学生までであって、高校生になったら、いかに自分事として受験をとらえるか、大きく言うと、人生の選択をいつから自分が行うのか、という心持ちが大切になってきます。中学生まではそこまで差がつかなかった学力の優劣も、高校生になると露骨に現れ始めます。あっという間に過ぎ去っていく日常の中でどれだけ学習の時間を確保できるかという、そのちょっとした差で大きな開きが出てきてしまうのですね。

 今年私が劇場で2回、配信で2回観た映画でも(そんなに強調しなくても😅)、

 Life, man. Life! Just always some little… little tiny detail, right?
「これが人生だよ。人生だ! いつだって些細なことで行き詰まる(映画の翻訳ママ)」

 …と言っていました。本当にそう思います。ちょっとしたことでうまくいかなくなるのです。しかし、そのちょっとしたことを面倒だと思わずに、細心の注意をもって乗り切ってもらいたいと思っています。そのために、様子を見ていて「だらしがないなあ」「勉強を全くやっている気がしない」と思う子にはどんどん率直に話してしまいます。日頃の様子を保護者様から電話でお聞きすることもあるので、ある程度根拠をもった上で話すのですが、本当はそんなこと言いたくないんです(笑)。なぜって、そんなことをいちいち言われていたのでは本人がいつまで経っても自立しないからです。過干渉はときに害悪となる。しかし、言わずにはいられない! まるで親御様の心境に塾講師もなることがあります。ただ、そこは第三者のメリット。第三者だからこそ響くものがあるように感じているため、想いを込めてその子を叱咤激励するのです。

 最近、これから高校受験を迎える附属中学校の男の子に言われた言葉があります。その子は平日、学校が終わったら一番に塾にかけつけ、誰よりも遅くまで残って学習し、最後のひとりになったら帰るのですが、先日私がそのことを指摘すると、

「やっていると不安が取り除かれるんで」

 と言っていました。いい言葉ですねぇ〜! 誰もが不安! でも、勉強以外のことに逃げず誤魔化さず、やるべきことに向き合って行動することで不安を払拭しようとしている。受験生の鏡です。

 受験を成功させるただひとつのこと。

 それは、「ただ、やる」ことです。

 ブログではこれまでも何度か話していることですが、まだその事実が十分に拡まっていない! 人生はシンプル! 動けばいいだけ。でも、頭で考えたフリをして動いていない者が多すぎる!

 さて、あなたはどうする?