人工物よりも自然に魅力を感じるようになりました。昔はよく人工物のある場所に行ったものでしたが、今はどうもダメです。

 そうは言いつつも、自然だけになってしまうと何かと不便。道路などのインフラや食事場所、トイレなどはあったほうがいいなどと思ってしまうから、完全に煩悩の塊でございます。結局のところ、今の生活スタイルを捨てる気なんて、はなからないわけだ。

 自然に魅力を感じているというのも、自然は人が見やすいように整備されていることが前提なのだからタチが悪い。つまるところ、私は人工物が好きだということになりはしまいか。

 大昔の人が、整備もされておらず、だれにも知られていない未開の地を探索し、絶景を発見したときの喜びようはいかがなものだったのだろう。やはり人間は、まだ見ぬ何かを求めたがる生き物のなのかも知れない。そして、それを見た後の自分がどうなるかを知りたいのだ。

 旅は、自分の可能性を広げてくれる。

 南相馬鹿島SAを訪れたときに撮影しました。精巧にできている。