明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
明倫館塾長の永倉です。
「覚えたはずなのに、テストで思い出せない…」
多くの中学生が抱えるこの悩みには、
実は明確な理由があります。
それは、覚えた内容を使っていないからです。
暗記とは、ただ頭に詰め込む作業ではありません。
覚えた知識を使う場面を意図的につくることで、
記憶はようやく定着します。
ここでは、日常の勉強にすぐ取り入れられる、
「覚える→使う」のサイクルを回す具体的な方法を紹介します。

■ステップ①:まずは最小単位で覚える
いきなり大量に覚えようとすると、必ず挫折します。
暗記の第一歩は、
「1単語だけ」「1公式だけ」「1文だけ」
といった最小単位で覚えることです。
この小さな成功体験が、
次のステップへのエンジンとなります。
■ステップ②:覚えた直後に“使う”時間をつくる
記憶が伸びるのは、「覚えた後の10分」が勝負です。
この10分で使う行為を挟むと、
脳は重要な情報として保存します。
例:英単語なら…
・その単語を使って1文つくってみる
・ノートの余白にサッとイラストを描く
・声に出して例文を3回読む
例:数学の公式なら…
・その公式で解ける基礎問題を1問だけ解く
・公式を図にして「どんな場面で使うか」を書く
これらは「使うための小さなアクション」です。
これをセットにすることで記憶の安定感がまったく違ってきます。
■ステップ③:ノートは見返すために書く
暗記のノート作りで重要なのは、
きれいさではなく、
未来の自分が復習しやすいかです。
おすすめの書き方は3つ:
左:覚えること(単語・公式・要点)
右:使った例(ミニ問題・自作例文)
下:今日の気づき・間違えた理由
こうして書かれたノートは、
翌日・翌週に見返したときの威力が違います。
ただの暗記ではなく、
思考の軌跡が残るノート になるからです。
■ステップ④:1〜2週間後に再度使うことで本物になる
短期記憶はすぐ抜け落ちます。
本当に使える知識に変えるには、
時差をつけてもう一度使うことが必要です。
・英単語は1週間後に「復活テスト」を自分で作る
・社会の語句は、空欄を隠して自力で埋める
・数学の公式は、定着チェックのミニテストを解く
「覚える→使う→忘れかける→もう一度使う」
この流れを意識するだけで、
記憶の根付き方が劇的に変わります。
■暗記は才能ではなく仕組みで伸びる
暗記が苦手なのではありません。
多くの生徒は、使うプロセスを知らないだけです。
覚えて終わりではなく、
覚えた知識をどう使うかなのです。
これをセットにすると、
暗記は「苦手」から「得意」に変わります。
今日覚えたことを、今日のうちに少しだけ使ってみる。
その小さな一歩が、テスト当日の大きな差につながります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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