おはようございます。集団指導室長の鈴木です。

 ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』を鑑賞しました。ずっと観たかった作品でした。

 役所広司さんの、自然に見えるほどつくりこまれた演技に脱帽です。また、音楽の選曲がたまらないですね。セリフが少ない分、音楽に語らせているつくりが素晴らしいです。

 生きていこうという気持ちにさせてもらえる映画です。

 木の葉に始まり、木の葉で終わる。何となく映しているように見えますが、実に精巧につくられている映画です。

 エンドクレジットは出演順になっているのか、役所さんのお名前が最初に来ていないのに驚きました。ではどなたが一番だったのかと見てみると…、なぜか妙に納得しました(笑)。仕事のある日はこの音から始まりますからね。とはいえ、驚いたなぁ…。

 個人的に印象に残ったシーンはいくつもありました。例えば、トイレに閉じこもっていた男の子と平山が手を繋いでトイレを出ると、子どもを探していた母親に出会います。その母親が即座に子どもの手を消毒(笑)。しかし、帰りざまに男の子が平山を振り返って手を振り、平山が笑顔になるシーンがよかったですね。何だか現実にありそうだなぁ…と。母親が悪気もなく消毒している姿が「現代だなぁ〜東京だなぁ〜」と思わせます(笑)。

 お時間があれば、ぜひご覧になってみてください。

 最近、富士山の冠雪量が増えましたね。