
こんばんは。鈴木です。
とある小説に、「習慣は性格になる」という文言がありました。「ならいはせいになる」と読むそうです。“習慣はやがて生まれつきそなわっているような性格(=天性)になる”という意味のようです。いいことばですね。
このことば通りに考えてみると、何事も習慣化することでスキルアップしていくことができそうです。
しかし、この習慣を続けることが、どうやら多くの人々にとっては苦痛のようで、長続きしない。そして、元の木阿弥に…ということになる。
最近も親御様からのご相談で、「子どもの悪い生活習慣を直させたい」というものがありました。客観的に見ると明らかにその習慣は改めたほうがいいよ、というものでも、当の本人にはそうではないということが往々にしてあるようです。
なぜでしょうか?
これは個人的な見解ですが、「過去の習慣>未来の習慣」ということなのではないかと思うのです。つまり、いくら悪い習慣であっても、まがりなりにも長い年月続けてきたがゆえに、新たな習慣を築こうとしても今までやってきた習慣のほうが効果があるように思ってしまう、優(まさ)ってしまうという現象が起こっているように感じるのです。ですから、一度何らかの習慣を築いてしまうと、それ以外はいつも効果を発揮する前に頓挫、長続きせず、結果、悪い習慣を繰り返してしまうということなのではないかと思うのです。これは非常にタチが悪い。
しかし、逆に一度でも過去の悪習慣を上回る良い習慣を長い年月かけて生み出すことができたなら、その人はこれからもそのような良い習慣をつくり続けていくでしょう。
そうなるためには、とにかく習慣化すると決めたらひたすら同じことをやり続けることです。
徹底的に、同じことを繰り返すのです。
改めて考えてみると、「なんだ、そんな簡単なことなのか」という感じがしますが、上記の理由ゆえに、多くの人ができていないのではないかと思います。
みなさんは、少数派になりましょう。
天性のものとするために、徹底的に習慣化する。勉強のみならず、どんなことにも応用できる究極の、しかしあまりにも簡単な法則です。
“習慣は性格になる”
ぜひこのことばを胸に刻み、自然に身につくまでどんなことでも続けてみてください。私もし続けます。