明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。明倫館塾長の永倉です。

「もっと勉強しなさい」という言葉は、つい家庭で出てしまいがちです。しかし実は、学力を持続的に伸ばしていくうえで重要なのは、勉強量そのものよりも勉強と休息のバランスです。どれだけ良い参考書を使っても、どれだけ長時間机に向かっても、心と頭が疲れてしまえば学びは定着しません。逆に、メリハリある休息が入ると、集中力も理解力も驚くほど回復します。中学生は、体も心も大きく変化する時期。だからこそ、「頑張る」と「休む」の両方を大切にした学習スタイルが必要です。

■休息は“サボり”ではなく、学習の一部

休憩を取ることに罪悪感を持つ生徒は非常に多いです。しかし、脳は長時間の集中を続けられるようにはできていません。

例えば、

・50分集中 → 10分休憩

・25分集中(ポモドーロ)→ 5分休憩

こうしたサイクルは科学的にも効果が確認されています。
短い休息を挟むだけで、記憶の整理・集中力の回復・ストレスの軽減といった効果が自然に得られるのです。休むことは、勉強を前に進めるための必要な投資なのです。

■リフレッシュは「気分転換」ではなく「再スタートの準備」

休息というと「スマホ」「ゲーム」「だらだらする時間」をイメージしがちですが、
学習効果を高めるリフレッシュにはポイントがあります。

おすすめは、

・5~10分の散歩

・ストレッチや深呼吸

・目を閉じて脳を休める

・軽く会話をして気をほぐす

こうした短時間の体を使ったリフレッシュは、脳の負荷を減らし、次の勉強に入りやすくしてくれます。スマホ休憩も悪くありませんが、視覚刺激が強すぎるため、ダラダラと時間を奪われる危険があります。

■家庭でできる環境づくり & 声かけ

ポイント①:勉強と休憩の時間を見える化

タイマーを使う、紙に書いて貼るなど、「今は集中」「今は休憩」を明確にすると習慣化しやすくなります。

ポイント②:休んだことを肯定する

「少し休んだらまたやろうか」
「10分休めたから、次はここまで頑張ろう」
休息→行動につながる声かけが効果的です。

ポイント③:家庭内の雰囲気を整える

家庭がピリピリしていると、生徒は休むことにも不安を感じてしまいます。食事や会話の場面での安心感が、学習全体のエネルギー源になります。

■頑張るためには、休む力が必要

塾でもよく見られますが、成績が安定して伸びる生徒ほど、勉強と休息の切り替えが上手です。逆に、「ずっと頑張り続けようとする子」は途中で燃え尽きてしまうことが多いのです…。休む力は、勉強だけでなく人生においても大切なスキルです。メリハリある学習スタイルを整えて、冬も春も、その先の未来も、伸びていく準備を一緒にしていきましょう。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

明倫館

塾長 永倉秀樹

TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)

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