
こんにちは。鈴木です。
静岡附属中学校には、追求というレポートがあります。また、公立の中学校でもそういったものをつくらなければならない機会があると思います。
現在、ChatGPTなどを使って文章を作成する子が多いと聞きます。
便利なものは使ったほうがいい。私もそう思います。…と言いつつ、私はChatGPTを全く使わないのですが、使用の際に注意したいことはあらゆる方が仰っていますので、今日はそのあたりのことを記しておきたいと思います。
横河デジタル株式会社の鹿子木宏明さんによると、
(ChatGPTなどの生成AIは、)「詫(わ)び状」などの、ある程度書き方が決まっている文章に対しては有効である、つまり、「定型に強い」のだそうです。
一方で、ラブレターの場合、「定型に強い」ので、ネット上に散見されるような、「どこかで見たような」文になってしまいがちなため、「とんがっていない」(とがっていない)文になってしまうそうです。つまり、その人の個性が消えてしまうような文になってしまうということでしょうか。
ChatGPTなどを使用したある実験でも、「定型に強い」分、無難なビジネスの提案が多くなってしまい、目新しさがない、というデータが出ているようです。
以上のことをまとめると、「ChatGPTなどを利用する際は、決まりきった型のある文章を作成する際には大いに有効であるが、独自性を出す際にはまだ人が試行錯誤したほうがよい」、ということになりそうです。
さらに、現代の人たちは情報に囲まれすぎているため、インプットが多く、アウトプットが少なくなっています。「デジタルデトックス」というように、ときにはスマホを手放してみることも大切でしょう。入れることが多いと、自然と受け身の姿勢となり、能動的な思考が発達しなくなるおそれがあります。そういったことを日常で意識できると、より一層、実り豊かな日々を送れるようになると思います。
そういうことに気づける側の人間でありたいですね。
まとめますと、
① ChatGPTは「定型に強い」ので、場面に応じて使い分ける。
② 創造性の必要な作業は人間が行ったほうがよい。
③ ときにはスマホを手放し、デジタルデトックスをしてみる。
④ 受け身の姿勢ばかりではなく、主体性のある行動を心がける。
といったところでしょうか。何でもかんでも使ってみるのはよいですが、いつの間にか「ないとやっていけない!」というような依存体質にだけはならないように気をつけましょう。

