
こんばんは。鈴木です。
サクセスゼミが始まりました。今日は、そこで子どもたちに話したことを、内容をプラスして書いておこうと思います。
サクセスゼミでは、11月22日(土)までに仕上げなければならない課題が配られました。
そこで私は、「1日3ページやればおつりがくる量だね」と子どもたちに伝えました。11月22日まではおよそ80日ある。テキストは大体225ページくらい。だから、80×3=240でおつりがくる、と言ったわけです。
さらに、「このように先を見越し、逆算し、分散することができるようになれれば、将来役に立つ。これが、目の前の楽しいことをやってばかりだと計画性がないから、直前に一気にやることになる。そうなってしまうと負荷が大きくなる。負荷が大きくなると、人は反動でその分楽をしたくなる。そして、楽しんでいるうちに、せっかくやったものがほとんど身につかなくなってしまう。もう一度言うね。大切なのは、分散すること。小分けにしてひとつひとつの負荷を減らすこと。そうすれば、反動も小さく済み、一定のリズムを保ってコツコツ学習していくことができる。これが勉強だけではない成功の秘訣だよ」というようなことを言ったような言わないような(笑)。大意は合っていると思いますが、なにぶんこういうのはその場で子どもたちの様子を見ていたらふと思い浮かんでくるものですから、うろ覚えですみません…。
そして、ここから先は追記になるので、子どもたちにも伝えていないことです。
よいクセでわるいクセを上書きしようぜ。
例えば私の場合、仕事で失敗した経験から、1週間先、1か月先、半年先、1年先を見据えて行動することがいつからか増えてきました。それまでは目の前のことしか見えていなかったのですが、そういうクセをつけ、仕事がスムーズになり始めてからはもう以前のようなクセには戻りたくないと思うようになっていきました。まだ5年先、10年先を見据えるクセはついていないので、これはこの先の課題だと思っていますが、子どもたちにはこのような長期的な視点から物事を考えられる存在になってほしいなと思うのです。
子どもたちの様子を見ていると、ゲームをするクセだとか、スマホをするクセばかりをつけている子がいて、先行きが心配になることがあります。
そういった悪習慣を身につけるよりも、計画的に、余裕をもって行動できる、ちょっぴり大人びた習慣をつけられれば、一生涯役立てることができるでしょう。
何事も、バランスが大切です。私の場合、このことは『ゲド戦記』で学ばせてもらえました。
ゲームばかりする。スマホばかり見ている。こういった偏りは、やがて悪いクセとなり、なかなかその悪習慣から抜け出せなくなります。
子どもたちは、心のどこかで「こんなにやっていてはいけないよなあ…」という罪悪感を抱いています。しかし、度を越してしまうと、その感覚すら緩み、やがて感じられなくなります。
そうなる前によい習慣を築いて、「やっぱりこういう生き方のほうがいいよな」という実感を得られるか。不幸にも、現代の傾向は、怒られない・注意されないという方向に向かっているようです。裏を返せば、自分の責任でやりなさい、どうなったとしても、自業自得だよね、ということです。うるさく思われるのがイヤで、愛ある教えをだれもが説かなくなりました。世知辛い世の中です。
明倫館は、時代がどうあろうと、人としての生き方を指導できる塾でありたいと思います。
最後に、もう一度。
あなたは、どんなクセをもって、この先を生きていきたいですか? そのクセは、生涯、あなたを支えてくれますか?
そんなことを思っている今日この頃でした。少しでも多くの未来ある若者が、よいクセをつけて自らの道を歩み始めることを願っています。

