明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。明倫館塾長の永倉です。
わからないところを質問できる生徒は、例外なく伸びていきます。逆に、質問せずに分かったつもりのまま進んでしまう生徒は、どこかで大きな壁にぶつかってしまいます。しかし実際には、「恥ずかしい」「迷惑をかけたくない」と考えてしまいます。そんな気持ちが邪魔をして、質問をためらってしまう中学生がとても多いのです。質問する力は、生まれつきの性格ではありません。環境と習慣によって育てることができます。ここでは、質問できる生徒になるための3つの具体的なステップを紹介していきます。

■ステップ①:質問は「勇気」ではなく「学習の一部」と知る
まず大切なのは、質問することを特別な行為ではなく、勉強の流れの中に自然に存在するものとして捉えることです。授業中でも自習中でも、分からないことが出るのは当たり前です。それは「自分がダメだから」ではなく、『理解が深まるチャンス』なのです。生徒にはこう伝えてあげたいです。「質問できる人は、頭が良い人。だって、本当に理解しようとしているから。」こうした価値観を持つだけでも、質問へのハードルは大きく下がります。
■ステップ②:質問しやすい環境を整える
質問できない原因の多くは「言いにくさ」です。そのため環境づくりは非常に重要です。塾では、『自習でも質問OK』『わからないを言いやすい雰囲気をつくる』など気をつけております。こうした仕組みが生徒の背中を押すと感じております。家庭でも同様で、『わからないと言ったときに叱らない』『結果より「質問した行動」を評価する』
『「今日はどんなことを聞けた?」と日常会話にする』などの声をかけるだけで、子どもの中の質問することの価値が育つのです。
■ステップ③:質問の習慣化は「小さな質問」から始める
最初から大きな疑問を聞かなければいけないわけではありません。むしろ、「たったこれだけ?」と言えるくらいの小さな質問を繰り返すことが習慣化のカギです。例として、『漢字の書き順が気になる』『英語の単語の意味が曖昧』『数学の式のどこを間違えたか見てほしい』など、こうした小さな質問が積み重なることで、聞いていいんだという感覚が自然に育ち、大きな疑問も臆せず相談できる生徒へと変わっていきます。質問が習慣化すると、理解スピードは明らかに上がります。曖昧な部分を残さず進めるため、テスト対策でも圧倒的に有利になっていきます。
■質問力は一生もの
質問する力は、中学生だけの武器ではありません。高校でも、大学でも、社会に出てからも、自分の理解を深め、周囲と協力するための大切なスキルです。その第一歩は、今日の「小さな疑問」を口にすることからです。恥ずかしさを手放し、一歩踏み出す勇気を塾と家庭で支えながら、子どもたちに質問できる力を育てていきたいと思っています。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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