こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
解剖学者の養老孟司先生が、人間の身体は少しずつ細胞をいれかえているという話をされていたことがあります。つまり、昨日の自分と現在の自分は違う自分なんだということをおっしゃっていて、「なるほどなぁ」とうなった記憶があります。
以前、「生きる」という映画を観た話を書きました。主人公に続け! と変わろうとした人物たちが、次の日になると全くいつもと変わらぬ日常を過ごしているという場面が衝撃的でしたとお伝えしたのですが、養老先生によると、それは人間の意識がそうさせているようです。「昨日と変わらぬ、同じ自分…」と思い込ませているようなのです。
そうなりますと、身体は日々変化しているのに、頭の中での認識は、「変化なし」ということになります。
少し前に、私は右ひじのあたりを怪我してしまったのですが、少しずつ自分の身体が再生していく様をみて、「人間って凄いなぁ…」と感嘆せざるを得ませんでした。また、そういう身体に生まれてきていることを感謝せずにはいられなくなりました。私たちは、こういった日々の変化にもっと敏感になるべきだと思います。私なんて若い頃は、「治って当たり前、なんならもっと早く再生してほしい」というような罰当たりな考えしかもてませんでしたからねぇ…。
人は、日々変化する。その変化に気づける自分でありたい。それが自分自身への最大の肯定になるのではないでしょうか。
当時小学生だった女の子が描いてくれたものです。遠い昔、掲載許可はとりました。今載るとは思っていないでしょうが(笑)。
ジブリ作品で「紅の豚」が一番好きだという発言を子どもたちにしたあたりから、鈴木=豚という概念が生まれてしまいました。
日々太っていく自分を肯定は…できないよなぁ…。・゜・(ノД`)・゜・。