こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
最近、生徒から1冊の本を紹介されました。中川功一さんの『行動経済学大全』という本です。
紹介されなければ、まず読むことはなかったでしょう。塾には、こういった思いもかけない出会いがあるのが魅力ですね。
どうやらその子は、10冊ほどの本を書店で見比べてこの本を購入したようなのです。それを事前に聞いていたので、読み出してみるとその理由がわかったような気がしました。
「はじめに」で内容に惹きつけられるのです。そして、各章の構成はコンパクトですがよくまとまっており、関連付けも見事な本でした。
今の子どもはものを見る目があるな、とおこがましいですが思いました。ちょっと嫉妬が入っていますね(笑)。
その本の中に、先日ブログ内で触れた「動画などのオススメは一種の画一化ではないか」という話についても書かれていました。少し引用させて頂きます。
…今日我々は、AIの介入によるナッジ(引用者注:よかれと思って促すこと)で幸福な社会を生きていますが、果たしてそこにどれくらい自分たちの自由意志が残っているのかが危ぶまれています。また、きわめて難しいのは「どこまでが『ナッジ』で、どこからが『洗脳』なのか?」という線引きです。こういったことから、「ナッジ」は倫理的な問題を孕んでいるのではないかという議論になっているのです。
中川功一『行動経済学大全』p.35より。
この本を読ませて頂いて、とても勉強になりました。まだ全ては読んでいないのですが、面白すぎてどんどん読み進めています。自分の知らない分野の内容は「自分に合うかなぁ」と心配になるものですが、この本にはそう思っている人をも受け入れてくれる懐の深さがあります。良かった…。
ブログは読んでいないと思うけれども、紹介してくれてありがとうな‼︎
山梨県の南部で撮影しました。別の目的地がある中、南部の自然を見て引き寄せられるようにやってきました(笑)。自分の目で確かめて判断できるのが一番ですね。