こんばんは。集団指導室長の鈴木です。
みなさん、御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)をご存知でしょうか。不覚にも私は10月4日にNHKで放送されました「芸能きわみ堂 よみがえれ!能登の御陣乗太鼓」を拝見するまで存じませんでした。
番組内では、能登復興の先陣を切るとして活動されている御陣乗太鼓保存会の様子が映し出されていました。
その中で、ひとりの少年との交流が描かれます。その子は小学生になって学校に通うのがつらいと感じていたのですが、御陣乗太鼓と出会うことで、「人と交流したい」という気持ちが芽生えてきたようなのです。
というのも、あるとき、憧れの打ち手が話しかけてくれたらしいのですが、「緊張しすぎて何もできなかった」といいます。そして、この出来事をきっかけに、少しずつ人と接することができるようになっていったようなのです。
そんなとき、能登半島の地震が起こります。
男の子は御陣乗太鼓のメンバーが心配で、いてもたってもいられなかったといいます。御陣乗太鼓のことを一生懸命考えてくれているその子の存在は、保存会のメンバーにとっても大きな励みとなっていったようです。
番組内で、男の子が言っていた言葉があります。
「御陣乗太鼓を見たら、頭が御陣乗太鼓になった」
全てをあらわす言葉だと思い、涙が止まりませんでした。
御陣乗太鼓の演奏を、その子は体全体で浴びているのがわかりました。全身で演奏を聴いているのです。男の子の様子を見ているだけで、それが伝わってくる。素晴らしいことじゃないですか。また泣けてきちゃった(笑)。
私も、御陣乗太鼓を聴いてみたい。見てみたい。そういう気持ちにさせて頂きました。またここから頑張れる。そういう勇気を授けられたように思いました。