こんにちは。集団指導室長の鈴木です。
「ルックバック」を鑑賞しました。世界線が2つあったとしてもどのみちその人に辿り着くというような、人と人の必然的な結びつきについて考えさせられる映画でした。
さて、昨日は英単語道場や生徒ガイダンスに参加をして頂きまして、ありがとうございました。
まず英単語道場では、短い時間の中で必死に英単語を覚える中、段々と効率よく書いて覚えられるようになる子どもたちの変貌ぶりを見せつけられました。保護者様からも「また開催してください」とのお声を頂きまして、大変励みになっております。ありがとうございます。
次に、生徒ガイダンスでは、子どもたちが現状とこれからについて自分なりに考える様子が印象的でした。「いつの間にこんなことまで考えられるようになったんだな」とガイダンスをしているこちら側も大いに刺激を受けたこと、感謝しています。
いよいよ夏の到来です。どんな夏になるか、いや、するか楽しみですね。
昨日、生徒ガイダンスで紹介したセネカの名言「人が生きているうちの大半は人生ではなく、ただの時間だ」は、強烈な戒めです。だれしもがそうはなりたくないなと思いつつ、気づけばその渦中にいる。大人ならなおさら思い当たる節があるのではないでしょうか。
自分の人生に焦点を当てましょう。意識して自分の道に想い馳せ、向き合っていくのです。直視できなくなるときもあるでしょう。ときに逃げもするでしょう。しかし、それが本当に自分の道であれば、人は自ずとその道に戻ってくるものです。それが本当にその人の人生であれば。
それでは🖐️
青森県の奥入瀬渓流で撮影しました。私はよく、孤立しているような植物の写真を撮ります。けなげな様子が胸を打つのかもしれません。
前述のセネカの名言や奥入瀬渓流は、伊坂幸太郎さんの『死神の精度』という作品に登場します。この小説は、現在明倫館で講師として働いている卒業生からオススメされました。ありがたいことです。その小説の話の途中でセネカの名言が登場し、生徒ガイダンスでも紹介したのですが、ガイダンス後に話の続きを読んだところ、奥入瀬渓流にある「銚子大滝」が出てきました。私も訪れたことがあるので感慨深かったのですが、奥入瀬渓流を歩いていく中でそこを訪れた小説中のある人物が、こうつぶやくのです。
「人の一生みてえだな」
奥入瀬渓流には片道何時間も歩く道が整備されています。それを例えて言っているのですが、ガイダンスのあとに読んだため驚きました。「あぁ、セネカの引用はこのセリフのためにあったのだなぁ」と気づき、万感の思いがわいてくるのです。
最近、これまでの人生で経験してきたことがあらゆる形で結実していくような感覚になることが多くなりました。
だから、子どもたちには堂々と言えます。真剣に向き合ったことは、君たちを裏切らない。どのような形であれ、必ず実を結ぶ、と。
すぐに実を結ばなくても、焦らなくていい。人生は何があるかわからない。でも、起こったときには、そうなることは必然だったと思える不思議。だから人生は面白い。自分が若かった頃はそう思えなかったのですが、今は素直にそう思えます。