最近、中学生の自習室利用者が増えてきました。
自主的に来る子もいれば、来ることを約束したため、しぶしぶやって来る子もいます。
初めはどちらでもいいと思うのです。人は行動している内にやる気になっていくものですから。
一番問題なのは「成績/点数を上げたい!」と口では言うものの、実際は全く行動に移せていない子だと思っています。唯一、口はもの凄い勢いで動くんですね。やれない理由を真面目に熱く語る子を見ていると「その熱量を勉強に使えばいいのにな~」とつい思ってしまいます。
口だけ星人/言い訳星人が多すぎる。
そう思います。
かつて、清水東高校に勤めていた教員の方に「市内でトップレベルの学校にいる子の特徴って何ですか?」と尋ねたことがあります。その方は一言、「素直なところだね」と話されていました。「言われたことを素直に、そのままやるやつが多いよ」と続けて教えられたのですが、塾に勤めている私も「そうだよな」と思いました。というのは、塾でも学力が伸びている子は、総じて素直な子が多いからです。
塾では日常的に「こうしたらどうかな?」と子どもたちにアドバイスをすることが多いです。最近の子どもたちは、何の影響かはわかりませんが素直に受け入れなかったり、反発したり、したくない理由をとうとうと語ったりします。そういうとき、私は声には出しませんが、
ただ、やればいいのに。
と思っています。たしかに、アドバイス通りにやってうまくいかなかったらいやですし、徒労に終わるんじゃないかと想像してしまう気持ちもわからないでもない。しかし、焦ってはなりません。今の子たちは先を見て自分に利益がなければそもそも行動するのはバカげていると思う傾向もあるように思いますが、どうなるかはわからなくても、歩んでみなければ見えてこないものは必ずあります。失敗してもいいんです。「こんな失敗、二度としたくない」と思えれば、一生の宝になるのですから。
自分の人生のために、ぜひ自習室を活用してください。
新潟県の佐渡島に行ったときに撮った写真です。「弁慶のはさみ岩」と言います。「落ちそうで落ちない」=「合格祈願」ということで、佐渡島に行ったら絶対に訪れたいなと思っていた場所です。今年の受験生も、積極的に自習室に来る子が多くなってきました。全員で合格しような!