明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。明倫館塾長の永倉です。
「次のテストで満点を取ります。」教室で、ある生徒がそう口にしました。その表情には、少しの不安と、大きな決意が混ざっていました。この一言が、未来を変える第一歩なのです。心理学の『宣言効果(アファーメーション効果)』とは、目標を言葉にすることで、実現の確率が高まるという現象。言葉にした瞬間、人は言った自分を裏切りたくないという心理が働き、行動が変化していくのです。

言葉が、心のスイッチを押す
心の中で思っているだけの目標は、まだ「夢」の段階です。しかし、それを口に出すと、脳は「現実化させるべき課題」として認識します。つまり、「思考」から「行動」へとギアが入るのです。「次のテストで80点を取ります」と宣言した瞬間、子どもの中に責任感が芽生えます。それを講師が「いいね、その意気だ」「応援してるぞ」と受け止めることで、目標は願望から約束へと変わります。この小さな言葉の交わりが、成長の原動力になります。
書く・見せる・続ける ― 宣言を「形」にする
宣言効果をさらに高めるには、「言葉を見える形にする」ことが大切です。ノートの表紙や机の上に「〇〇点を取る!」と書くだけでも、意識が変わります。目に入るたびに、自分の言葉を思い出す。すると脳はそのイメージを繰り返し確認し、行動がそれに引き寄せられていきます。これは単なる気合いではなく、心理学的な自己暗示(セルフ・アファメーション)の効果なのです。
「宣言通りだね」が生む、自己効力感
成果が出たときこそ、講師の一言が光ります。「宣言通りだね」「有言実行だったな」
その言葉が、生徒の中に自己効力感を育てます。「自分は言葉どおりに行動できる人間なんだ」と実感することが、自信へとつながります。たとえうまくいかない時でも、「次こそは、宣言通りにしよう」と前を向ける。そうやって生徒は、失敗しても挑戦する力を身につけていきます。
言葉が、子どもの未来を動かす
教育とは、ただ知識を教えるだけではありません。子どもたちの内なる力を、言葉で引き出す営みです。講師の言葉が、生徒の行動を変え、生徒の言葉が、自分の未来を変える。教室に響く「できました」「次はもっと!」という声は、すべてが前向きな宣言の連鎖です。その積み重ねが、努力の習慣をつくり、人生を動かしていきます。
「言葉には力がある。」それを誰より信じているのが、私たち明倫館の講師たちです。
今日も一人ひとりの宣言を聞き、支え、子どもたちの未来が静かに、動き出しています。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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