明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。明倫館塾長の永倉です。
「あなたならきっとできる。」この一言が、子どもの未来を大きく変えることがあります。教育心理学でいうピグマリオン効果とは、教師や大人が子どもに向けて抱く「期待」が、実際にその子の成長や成果を引き上げるという現象です。

期待が『自己イメージ』をつくる!
塾の現場では、講師の言葉がそのまま生徒の自己イメージを形づくります。「お前はやればできるタイプだ」と声をかけられた生徒は、自分を『できる人間』として認識し、そのイメージにふさわしい行動を取るようになります。逆に、「またできなかったの?」と否定的な言葉を浴び続ければ、心の中に『どうせ無理』という枠をつくってしまいます。つまり、子どもは周囲の『期待の鏡』を見ながら、自分の姿を決めているのです。
「次はいける!」と伝えるだけで脳は変わる
脳科学の分野でも、前向きな言葉が行動を変えることが知られています。「次は絶対いける」と言われた瞬間、脳は成功を前提に準備を始めるのです。これは単なる気合いではなく、脳の報酬系が活性化することで、集中力や記憶力が高まるという研究結果もあります。だからこそ、講師が放つ一言一言には大きな力があります。それはただの励ましではなく、生徒の中に眠る可能性のスイッチを押す言葉なのです。
根拠ある期待が信頼を育てる
とはいえ、「信じてるよ」「頑張れ」だけでは十分ではありません。本物の期待には、根拠が必要です。たとえば、「前より速く解けたね」「努力の量が違うね」と、具体的に成果や行動を認めます。そうすることで、「先生は自分を本当に見てくれている」と感じます。その瞬間に、信頼が生まれ、期待が現実の力へと変わるのです。
信じる目が、未来を照らす
ピグマリオン効果は、決して特別な才能を持つ子にだけ起こるものではありません。どんな子にも、成長の芽があります。ただ、その芽を育てる『まなざし』が必要なのです。私たち講師の「信じる目」こそが、子どもたちの心に灯りをともす灯火となります。その灯りがある限り、子どもは何度でも立ち上がり、前へと進んでいくのです。
教育とは、点数を上げる技術ではなく、人を信じる力です。明倫館では、今日も一人ひとりに「できる」と信じて声をかけ続けています。期待は魔法ではありません。でも、その魔法を起こすのは、私たち大人の信じる力だと考えています。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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